歴史の中で一つに調和する国〜英国〜

庄司 富久代

全研(株)生徒プログラム管理担当(東大阪東RC推薦)

はじめに
この度、東大阪東ロータリーククラブのご推薦をいただき、GSEチームメンバーとして英国1030地区を訪問し、多くの人々と交流しすばらしい人達との友好を築いた事は、これからの私の人生にとって、かけがえのない宝になる事を確信しております。

出発するにあたり多くのアドバイスを与えてくださった前年度GSEカナダチームのメンバーの皆様、及びロータリアンの皆様に心からお礼申し上げます。

出発まで
このGSEプログラムをはじめて知ったのは、今年4月半ばでした。 私の古くからの友人が、ロータリー財団プログラムの一つである国際親善奨学金プログラムの1999年度奨学生としてカナダの大学院に行く事が決まっていました。その友人が4月半ばに電話をかけてきて、もう一つの財団プログラムである研究グループ交換(GSE)プログラムがある事を知らせてくれ、興味があるかどうかたずねられました。その時は、 GSEプログラムがどういったプログラムなのか全くわかりませんでした。始めはただ英国に行きたいかどうかを尋ねられただけでしたが、詳しく話しを聞いていくと単なる文化交流だけではなく、職業研修もかねたプログラムであるという事がわかりました。

以前からそんなプログラムがないか調べていた所で、是が非でも行きたいという気持ちが 急激に高まっていきました。まして、訪問国は英国。今まで私はプライベートで何カ国か旅をした事はありましたが、ヨーロッパには行った事がなく必ず行きたい国の一つが英国でした。

一つ返事で行くとはいったものの、そんなに簡単に行けるものではなく面接があるとのことでした。今回は選考から出発まであまり時間がなかった為か、とんとん拍子に選ばれ心から嬉しく思ったのと同時に、これから始まる準備の事が不安になりました。

まず一番の不安が仕事の事でした。このプログラムは約1ヶ月間職場を休まなければならないので当然上司等の了解が必要になります。選考に関しては、いろいろ意見が分かれるところだと思いますが、私の場合は職場からの推薦で応募したわけではなく、友達の紹介という形での応募でしたので上司に理解していただくのは困難なものがありました。特に今の日本の経済状況下からいって、社員に1ヶ月も仕事を休ませるほど民間企業は甘くありません。この件に関してこの場で言及するつもりはありませんが、このすばらしいプログラムに参加したいと思っていながら休みが取れない等で参加できない人が多くいる事、またそれを理解してくれる企業が少ないという事をGSEプログラムに携わっている方々にわかって頂き、また今後改善していただける事を願っております。

次にプレゼンテーションの準備について、私達は出発まで約4か月という短い期間しかなく、その構成から作成までを急いでしなければなりませんでした。OHPやスライドを使用するとの事でしたが、その作成方法等についての知識が皆無な為、原案は用意したもののほとんどメンバーの佐久間氏に作成をしていただきました。改めて感謝しております。

プレゼンテーションの内容については、前年のカナダチームのアドバイスをもとに私達のメンバーらしさも取り入れた内容になったと思います。出発までに語学研修が4回ありましたが、最後のレッスンでプレゼンテーションの練習をする機会を与えてくださり、心の準備ができたように思います。

出発までに得た情報は、英国ロータリ1030地区、北はスコットランド、東は北海に面 しダラムを中心とした英国北東地区の訪問ということだけでした。前年度のカナダチームは1週間ごとにホストファミリーが変わるスケジュールになっていたようですが、私達は3〜4日ごとにホストが変わる厳しいスケジュールになるという事でした。ホストの家族構成、または職業研修などの詳細に関しての情報がなかった為に、今後どうなるかなどの不安はありましたが、最後にはもう行くしかないと開き直りの気持ちになりました。選考から出発まであっという間に時が過ぎ、いざ出発となりました。

英国出発前に私が英国に対して抱いていたイメージは、天候が悪い、料理がおいしくない、北アイルランド問題でテロがよく起こるなど、あまりいいものではありませんでした。 しかし、約1ヶ月の滞在中に触れ合った人々との交流の中で、英国のすばらしさを実感する事ができました。ここにその体験の一部を紹介したいと思います。

1030地区の皆様に・・
全行程で9ヶ所、南は地区大会が開催されたハロゲイト(Harrogate)から、北は何代もの伯爵や公爵が作った城の中でも、最も立派なものの一つであるアニック城をまじかに中世の町がそびえたつアニック(Alnwick)まで約300Km、 この間に8ロータリークラブに滞在させていただきました。それぞれのクラブ、地域に特徴があり多方面 に渡る研修を考えていただき、非常に内容の充実したプログラムになっていました。個人旅行では決してできないような体験もさせていただき、またその地域の人々と接することができた事を嬉しく思います。そして、1030地区のロータリアンの皆様の暖かさに感激いたしました。

私が見学したいといった英国の公文式の教室がその地区になかったために、次のクラブへ、またそこになければまた次へと連絡してくださり、結局最後のクラブで見学する事ができました。このように、最後まで私達の希望をかなえてくださるためにご尽力下さった1030地区の皆様に感謝しております。

英国かイギリスか?
日本では英国のことをほとんどの人が「イギリス」と呼んでいますし、学校でもそのように教育しています。英国のことを詳しく知るまで私も「イギリス」と呼んでいました。

しかし,この国のことを詳しく知れば知るほど複雑に絡み合った歴史の中でこの国が成り立っているんだという事がわかり、イギリス=England と思っている日本の教育を考え直すべきだと思いました。英国とは正式に「グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国」(United Kingdom)と呼称されます。すなわち、イングランド(England) スコットランド(Scotland) ウェールズ(Wales) 北アイルランド(Northern Ireland) という4カ国の連合体になっており、私達が訪問した1030地区は、イングランド北東地区になります。地理的にスコットランドの境界に位 置しているため、今回の研修で1日という短期間ではありましたが、スコットランドの中心都市であるエディンバラ(Edinburgh)にも訪問できた事は、非常に幸運であったと思います。今回のホストファミリーでも奥様がスコットランド出身であったり、アイルランド出身の方がいらっしゃいました。このように英国は融合の国なのです。

サンダ−ランド(Sanderland) orニューカッスル(Newcastle) ???
多くのスポーツが英国から生まれていますが、その中で小さい子供から大人まで人気のあるスポーツはサッカーです。英国ではサッカーをフットボール(football)と呼んでいます。

私達が滞在していた地域には人気のあるサッカーチームが2つありました。 タイン川をはさんで北にニューキャッスルユナイテッド(NewCastle United)FC、南に サンダ−ランド(Sunderland.A.F.C)です。ユニフォームも赤白のストライプか、黒白のストライプかのどちらかでした。英国のそれは、日本で言う野球の阪神または巨人かの世界でした。

職業研修
私は現在、児童英語教育に携わる会社に勤めていまして、早期英語教育について興味があり、英国ではどのように外国語を教育しているのか、また海外で暮らす日本人の子供達はどのように英語を学び、その地域の人々と関わっているのかを見学させていただきました。それと同時に、これからコンピューターが必須となる世界で、英国の教育現場ではどれだけコンピューターが普及されているのかを見学してきました。

1週間に1〜2回ほどの職業研修があり、朝礼から終礼まで英国の小中学校生活を経験させていただいた学校もありますし、半日だけの見学という学校もありました。小学校6校、中学校2校、また養護学校や日本人学校なども見学させていただきました。地域によって若干制度が異なるところはありますが、主なものを紹介します。

1) 教育システム
初等・中等教育は5歳から始まり、18歳までです。このうち5歳から11歳までが初等学校、12歳から16歳までが中等学校です。ここまでが義務教育で、最後に中等教育終了一般 資格(GCSE / General Certification of Secondary School ) 試験を受験します。その後2年間進学希望者のために志望に応じた教育が提供されています。

初等学校に併設されて、ナーサリースクール(nursery school)として3〜4歳児をうけいれている学校もありますし、レセプション・クラスとして4〜5歳児を受入れている学校もあります。中等教育は英国特有の伝統や社会制度、さらに過去の政治状況も反映して、複線的で複雑なものとなっています。

一般的に英語で公立学校のことを パブリックスクール( public school ) といいますが、これは米語がもとになっていますので、英国では公立学校の事を ステイツスクール(state school ) といいます。英国でいわゆるパブリックスクールというのは、通 例寄宿制の私立中・高一貫校で、有名大学の進学を目指す生徒を教育する学校をさします。

公立学校に通う児童は・生徒の授業料は無料で、教科書・筆記用具は備品として教室に用意されています。

2)カリキュラム
英国において、日本の学習指導要領のようなものは存在せず、カリキュラムは全て各学校が定めていましたが、1988年の教育改革法により、教育課程の全国共通 基準として「ナショナル・カリキュラム(National Curriculum)」が 導入されました。各教科ずつ冊子になっており、到達目標と各レベル及びその学習プログラムが設定されています。しかし、実際先生方の中で、このナショナル・カリキュラムに基づいて授業を進めるのには難しい点もあると言われた先生もいらっしゃいました。

3)学校風景
小学校−
朝9時前に登校し、朝礼があります。9時から授業が始まり、朝に2教科の授業、その後お昼に給食がありお昼から2教科の授業があります。1クラス約30名の生徒で、机は日本のように黒板に向かって全員が同一方向に座っているのではなく、5〜6名ほどのグループに分かれていました。ある国語の授業では床に寝ころがってノートに字を書き写 している子を見て、大変驚きました。教室は非常にカラフルであちらこちらにポスターが貼られていました。

中学校−
日本では科目の教師が生徒の教室に移動しますが、英国では生徒が移動していました。授業に演劇のクラスがあるのは、英国ならではだと思いました。

それぞれの小・中等学校には制服があります。公立と私立では違いがありましたが、公立学校では上着には学校名のロゴが入ったトレーナーを着用していました。日本でも、同じ事は言えると思いますが、生徒の中には指輪やピアスをしている生徒もいれば、髪の毛をピンク、紫と染めている生徒もいました。学校の雰囲気は地域によって異なりました。失業者が多く、低所得者が居住している地域にいくと、学校も荒れていました。先生方も、この問題については頭を悩ませておられました。

英国の小学校の各校舎には鍵がかけられていました。また中学校でも、それぞれの教室に移動するときには鍵がかけられます。これは、数年前に英国・スコットランドのある学校で、銃乱射事件があり何人かがなくなったそうですが、その後教室や校舎には鍵がかけられるようになったそうです。

4)サポート・ティーチャー
私が見学させていただいたある学校では、約70%が非白人の小学校がありました。その中には、チェコやパキスタンなど政治的問題で英国に移住してきた子供達もいました。 入学した時には英語が全く話せない生徒には、週に1〜2回補助教師がついて、教室の片隅で英語を教えます。ある程度授業についていけるだけの英語力がつくまで、補助教師の援助が続きます。英国に在住する全ての児童・生徒への教育という考え方にたって、政府より地方自治体に補助金が支出されるようになり、補助教師が採用される事になりました。 この補助教師は、必ずしも英語を話せない生徒の為だけに援助するのではなく、母国語が英語であっても授業についていけない生徒や、または旅行者(サーカス団や旅芸人の子供達、ジプシー)の教育にも援助されています。

5)英国の第二外国語教育
英国の母国語はもちろん英語ですが、中等学校(11歳)より選択科目として第二外国語を選択します。公立中学ではフランス語かドイツ語の選択になります。カトリック系の学校になるとラテン語などもあるそうです。ある私立で語学教育に力を入れている学校がありましたが、その学校では初等学校(5歳)からドイツ語の授業がありました。残念ながら、 5歳時のクラスは見学する事ができませんでしたが、7歳児のクラスを見学させていただき、先生がほとんどドイツ語で授業をされていて、子供達も受け答えをドイツ語でしているのを見学して、大変感心しました。

公立・私立と両方見学させていただきましたが、公立は日本の英語教育ににている所があ りました。読み書き重視でGCSE試験に向けた授業内容になっていると思いました。 両方とも授業はほとんどその言語で行われていましたが、私立に通 っている児童・生徒たちのほうが熱心に授業を受けていたように感じられました。

6)コンピューター教育
英国の教室には、各クラス1台必ずコンピュータが設置されていました。一番小さい児童では4〜5歳から、コンピュータを使っています。始めはマウスを使ったり、キーを片手で押したりと、コンピューターに慣れるところから始めるそうです。6〜7歳くらいでは、先生の指示にしたがってプリントアウトまでできるほどになっています。コンピュータ教育部門では、日本は他の国から遅れをとっている方だと思います。

7)ハプニング
全部で約10校の学校を訪問させていただきましたが、ある小学校で生徒たちの前で折り紙の鶴を折ることになったり、仏教について説明しなければならなかったりと、突然の事でいろいろ驚かされることがありました。また、突然のハプニングにも直面 しました。それは、ある中学校でに見学に行った時の事で、その学校の先生がロータリアンの方で、前日の例会で翌日その方の学校に研修させていただくお話をしていまして、「きっと学校にいったらびっくりするよ。」とおっしゃっていました。

何の事かわからず、翌日その学校に連れて行っていただきましたが、見るからに荒れている中学校でした。先生方もかなり困ってらっしゃる様子でしたが、私が見学させていただいている間に、火災報知器が作動して、屋外に避難しなければならないことが二度もおこりました。それは、生徒のいたずらだったらしくとんだハプニングにいあわせることになりました。

このように職業研修では、英国のいい面だけを見るのではなく、英国が抱えている問題などを見る事ができ、非常に貴重な体験をさせていただきました。これは、GSEプログラムでしかできない体験だと思っています。

日本語補修学校
私達が滞在していたサンダ−ランド(Snderland)という地区は、日本企業のNissanの 工場があり、それだけでなく多くの日本企業が進出していました。その為、両親の仕事の都合で英国で生活しなければならない子供達がたくさんいます。その子供達は、週の月曜日から金曜日までは英国の公立・私立校に通 っていますが、土曜日は日本語補修校に通っています。これは、日本から派遣されている駐在員の子供達等が、将来日本へ帰国し日本の学校教育を受ける場合に円滑に適用できるよう、国語科を中心にして補修教育をする事を目的として設置された学校です。

私が訪問した公立小学校で、構内を案内してくれた女の子は最初に会った時、日本人であることがわからないほど英語を上手に話していました。その女の子は、7歳で英国にきて 3年がたったところだといっていました。このように、小さい子供は適応能力も早く、すぐに言語を習得します。しかし、日本に帰国した時のことを考えるならば、このような日本語補修校が多大な役割をしていることがわかります。私達日本にいる側も、この帰国子女達が学校にすばやく適応できるように、環境面 または精神面も含めてサポートしていく努力が必要だと思います。

ジプシーとの出会い
今回、私はあるロータリアンの知り合いのジプシーに会う機会がありました。ジプシーについての知識はほとんどなく、定住生活をしないで転々と各地を移動して生活する人々というくらいしか知りませんでした。その人達がどのように生活しているのかなどあまり知られておらず、ある固定観念からあまり良いイメージをもっていない人も少なくないと思います。私がお会いしたその方は50〜60歳代の女性で、話してみると気さくで、自分がジプシーである事に非常に誇りを持っていらっしゃいました。そして、その方はジプシーの伝統を守る活動をされていました。聞いてみるとジプシーには固有の音楽や舞踏などがありそれはハンガリーやスペインの民族文化に影響を与えたと言われているそうです。 幸運にも私は、ジプシーの昔の写真や、ご自宅(キャンピングカー)の写真も見せていただきました。日本にいるだけではわからないことを体験させていただきました。

例会訪問
私達が訪問した1030地区は、現在67クラブ2,269名のメンバーがいらっしゃいます。 例会には約50名のロータリアンの方々が参加されますので、15クラブを訪問したとしても かなり多数のロータリアンの皆様にお会いする事ができました。

日本を出発する前に、一度だけスポンサークラブの東大阪東ロータリークラブの例会に出席させていただきましたが、それが私の始めての例会訪問でした。今でこそロータリーのしくみについて、少しはわかるようになりましたが、はじめはガバナーやらパストガバナーなどと呼ばれるしくみについてわからない事だらけでした。そのような心配も英国に行き、5週間で約15クラブを訪問するうちになくなりました。多いときで1日2回、昼と夜に別 々のクラブを訪問することもありました。郊外のクラブでは約30〜40名のメンバーで、場所は英国的で雰囲気の良いおしゃれなパブで行われました。パブといっても、お食事のできるレストラン兼用のパブです。都市にあるクラブでは50名〜60名の参加者で、 ホテルで行われていました。それぞれの地区によってクラブの雰囲気が違ったので、興味深く参加させていただきました。中でも女性のロータリアンの方が活躍されているクラブかいくつかありました。しかし、英国でも女性ロータリアンの受入れについては、賛否両論あるそうです。

英国の例会では、まず始めにお祈りから始まり会食、そして途中でグラスを持ち"To the Queen" (女王に乾杯)、さらに"Final toast"(最後の乾杯)という順序になっていましたが、これはどこのクラブにいっても変わりはありませんでした。日本の例会では、最後に手をつないで歌を歌うのですが、最初の例会訪問の時に英国では歌を歌わないことがわかり、これも国によって違うものなのだと思いました。私は個人的に"To the Queen"というところが英国的で気に入っております。

プレゼンテーションは、始めはかなり緊張しましたが回を重ねるうちに徐々に慣れてきて、最後はどうすれば場をなごます事が出きるだろうかという余裕も出てきました。また、プレゼンが終わると皆さんからすごい拍手をいただき、「よかったよ。」といってくださった時はすごく感激しました。

ホストファミリーとの出会いそして別れ・・
今回のプログラムは3〜4日ごとにホストを変わるというスケジュールで、ホストの方々とゆっくり話しをする時間はあまりありませんでしたが、その中でも皆さんに非常に良くしていただいた事を心から感謝しています。たったの3〜4日ではあったものの、本当の娘のように接してくださったホストとの別 れの時は、本当に悲しい思いをしましたが、今回築いた友好をこれからも大切にしていきたいです。そして、またいつか会える日を楽しみにしたいと思います。

反省とこれからの課題
このプログラムを通して、英国について学ぶ事は多くありました。それと共に日本についてももっと学ぶべき事がたくさんある事がわかりました。

私は、ある小学校の宗教の授業で、仏教について尋ねられたときに上手く説明できませんでした。これは、英語力の問題ではなく、その課題についての知識が充分でないために説明できなかったのだと思います。もっと日本について勉強する事が必要だと思いました。

英国は、古い歴史を持った伝統の国、そして革新の国でもあります。時代の流れの中で新しく変化していきますが、人々の心の中には古いものをいつまでも残していこうという気持ちがありました。日本も英国と同様、古い歴史を持つ国であるので、その気持ちを見習って、日本の伝統、文化、そして日本語というすばらしい言語をも後世に残していかなければいけないと感じました。

これからの国際化社会の中で英語は必須になっていますが、早期英語教育に携わる人間として、ただ英語を話せる事がいいのではなく何を話すのかが重要であって、世界の中の日本の存在を考えながら、言語のハンデなしに自分の意見を述べることができる英語教育をめざしていかなければいけないと思いました。

最後に
このプログラムのすばらしい所は、他国の同業種の現場を見学させていただくだけでなく、異業種に携わる人々との出会い、そして友好を築くことだと思います。それは、今回メンバーとして知り合えた仲間達、そして日本のロータリアンの方々も含めてです。今回のプログラムがなければ知り合えなかったであろう人々と出会えた事が、私にとって一番の収穫だったと思います。そして、その友好をこれからも大事にしていきたいと心にきめております。

このすばらしい機会を与えてくださったロータリアンの方々に改めて感謝いたします。

(注)日本のロータリークラブでは、例会の始めにシンギングがある。しかし、会の終わりに「手に手つないで」を歌い、手をつなぐのは特別 の場合である。(2660地区GSE委員会)