【 現 職 】 学校法人 二本松学院 京都建築大学校 京都伝統工芸大学校 理事長 財団法人 京都伝統工芸産業支援センター 理事長 京都伝統工芸館 理事長 【 主なロータリー歴 】 1984年 池田くれはロータリークラブ (チャーターメンバー) 1986〜1987年 青少年奉仕担当理事 1987〜1988年 緑化推進委員会委員長 1989〜1990年 社会奉仕担当理事 1992〜1993年 米山記念奨学委員会委員長 1999〜2000年 出席委員会委員長 2000〜2001年 米山記念奨学委員会委員長 2001〜2002年 会長エレクト 2002〜2003年 会長 2004〜2005年 無任所理事
マルチプル・米山功労者 マルチプル・ポール・ハリス・フェロー ベネファクター ポール・ハリス・ソサエティチャーター・メンバー
カナダ、オンタリオ州、トレントン 2006-07年度 国際ロータリー会長エレクト 2005年国際大会委員会委員長 1997-2001年および2002-04年度ロータリー財団管理委員 1993-94年度国際ロータリー副会長 1992-94年度国際ロータリー理事 1971-72年度地区ガバナー
親愛なる朋友ロータリアンの皆さん ロータリアンというのは、実に豊かな多様性に満ちた人々の集まりです。さまざまな国でさまざまな言語を話す私たちは、信仰も政治的見解も、ひいては哲学的な信念をも異にしています。120万人の会員の間に共通する一本の強力な糸が存在するとすれば、それは「分かち合い」という名の精神でできた糸です。 ロータリアンは、広大な範囲の人道的、社会的問題に挑むプロジェクトを効果的に遂行するために、自らの時間や才能、専門知識、資金を分かち合っています。また、思いやりと熱意を分かち合い、恵まれない人々を助け、より良い世界を築こうという決意を分かち合っています。 さらには、ロータリーを世界第一級の奉仕団体へと発展させた比類なき奉仕への情熱を分かち合っているのです。この基本的とも言える寛大な精神を2007-08年度のテーマに反映したく、私は「ロータリーは分かちあいの心」というテーマを選びました。このテーマが、次年度、すべてのロータリアンにとって誇りの原点となり、また、私たちの活動の原動力となってくれることを願います。 分かち合いと言うと、大勢による偉業を推進することを連想されるかもしれませんが、それは同時に一個人による行為であり、個人的な選択でもあります。私たちの一人ひとりがどれだけの時間とエネルギーをロータリーに捧げるかを決めるわけですが、その決意がやがては、各クラブが地元や海外の地域社会とどれだけ分かち合うことができるかを決定づけるのです。ですから、私は皆さんにお願いしたいのです。 どうか、これまで以上にロータリーと個人的にかかわり、奉仕プロジェクトと会員増強の両面から積極的に参加してください。私の呼びかける個人的な関与にはロータリー家族の皆さんからの参加も含まれていますが、この「ロータリー家族」は私が継続したいと望むもう一つの強調事項です。ロータリアンとその家族だけでなく、ローターアクター、インターアクター、青少年交換学生、ロータリアンの遺族の方々、そしてロータリーの目標と理念の推進に向けて私たちと協同で活動してくださる方々も皆、このファミリーの一員です。ロータリー家族が一体となれば、私たちは奉仕と親睦の理念を世代を超えて伝えながら、ロータリーのプログラムを世界中に広めていくことができるのです。継続性はロータリーの成功には欠かせない要素ですから、保健、識字率向上、水保全が引き続き次年度の奉仕の焦点となります。これは、多くのクラブにとっては、地元や海外の地域社会において今後もプロジェクトで成果を上げていくことを意味します。一方、新しいプロジェクトの立ち上げを考えているクラブに私がお願いしたいのは、独自の創造性を駆使して、新しいアプローチを用いていただきたいということです。例えば、水の浄化、読み書きの教育、家々への安全なエネルギー源の供給などに、いかにして新技術を用いることができるかを検討してみてください。そして、こういった画期的な解決策を、実り多いプロジェクトのアイデアを模索している他のロータリー・クラブと分かち合っていただきたいのです。 2007-08年度の計画を立てる際に、もう一つクラブに奨励したいのは、国連ミレニアム開発目標、中でも特にサハラ砂漠以南のアフリカ諸国の「ミレニアム・ビレッジ」プロジェクトへの参加です。これらのビレッジは、ロータリー地域社会共同隊(RCC)と同様、極貧状態にある地域社会が自助自立を目指すのを支援するボトムアップのアプローチ、つまりは下意上達の形を採っています。この重要な目標を支援するために、ロータリー地域社会共同隊を通じて私たちが学 び、蓄えた自助自立推進に関する知識を分かち合おうではありませんか。 2007-08年度のテーマには、二つの意味があります。一つは、ロータリーは分かちあうということ、もう一つは、私たち皆がロータリーを分かちあうということです。私がロータリアンになってから最初の30年間、ロータリーはたゆみない発展を遂げました。しかし、その間ただ一人として新会員を入会させたことのなかった私は、その発展に全く貢献していなかったのです。ロータリーの加盟クラブの数が減り始めたときにはじめて、自分が心から大切に思ってきた組織はもはや放っておいてはひとりでに発展し続けることはできないのだと、突然、気づきました。自分が、そしてすべてのロータリアンが、新会員を連れてくる責務を分かち合わなければならないのだと、そのとき理解したのです。そして私は初めてその責務を果たしました。次年度、私は皆さん一人ひとりに、それぞれの役割を果たし、地元地域社会の事業や専門職務のリーダーの方々とロータリーを分かち合ってくださるようお願いすることになります。 2007-08年度、理事、研修リーダー、会員組織コーディネーター、地区ガバナー、クラブ会長からなる私のリーダーシップ・チームの全ロータリアンに、少なくとも1名の新会員を入会させていただくという目標を設定しました。元RI会長にもこの目標への支援をお願いしています。これに加えて、新会員をもたらしたすべてのロータリアンを表彰する計画も準備しました。ともにロータリーの発展に対する責務を分かち合い、すべてのクラブをより充実した存続力あふれる存在にしていきましょう。ダイナミックなプロジェクトのアイデアを立案したり、他の会員を行動へと駆り立てたりする献身的なロータリアンが、すべてのクラブの支柱的存在となることは明白ですが、そのような人物の数は決して多くありません。しかし、私たちが自ら進んで関与することを決意し、その重要な最初の一歩を歩み出すなら、そしてただ一言、「はい」と肯定的な返答をすることができたなら、誰もがこのようなロータリアンになれると私は信じています。 はい、そのプロジェクトを率先して行います。 はい、新会員を連れてきます。 はい、クラブをさらに充実させるために、自分のアイデアと資源を分かち合います。 ひたむきに、そして積極的に活動する120万人のロータリアンをもってすれば、ポリオ撲滅の仕事を完遂し、保健、水保全、識字率向上に取り組むプロジェクトを遂行し、地球上の隅々にまで平和という大義を推し進め、「ロータリーは分かちあいの心」を明確に、しかも力強く実践できると私は信じています。 ウィルフリッド J. ウィルキンソン 2007-08年度国際ロータリー会長