ガバナー就任に際して
夏空のまぶしい7月、いよいよ本月より新年度入りとなりました。 国際ロータリー第2660地区ガバナー就任にあたり、歴代ガバナーをはじめ地区内すべてのロータリアンの皆々様の、営々と築かれた地区の伝統を守り受け継ぎ、併せて時宜に適した改革にも取り組んでまいりたいと存じます。どうぞこの1年間皆々様方のご支援をよろしくお願い申し上げます。
ウィルフリッドJ.ウィルキンソンR I会長のテーマと活動方針について

R I会長の2007年〜08年度のテーマは、「ROTARY SHARES : ロータリーは、分かちあいの心」です。
ロータリーとは、だれかれの区別なしに全ての人類に向けられる人類愛に他ならないのです。ロータリーは、その人類愛を表現し、分かちあう術を授けてくれるのです。
と前置きして、私たちは、クラブ奉仕を通じて分かちあいますが、クラブはいわばロータリーの手となる存在です。ロータリークラブがなければ、ロータリーは存在しません。
会員を表彰し、苦境にある会員に手を貸し、また、物故会員の家族にも連絡を保つことにより、クラブの充実化に努めるのです。また、クラブが常に開放的で親しみに溢れ、資格を有する人であればどんな人でも会員として迎え入れることの出来る環境づくりに徹しています。
私たちが職業奉仕を通じて愛を分かちあうのは、自らの職業を通じて、ロータリーの声となれるのです。私たちは、専門的な知識や能力、特技をも分かちあいます。
そして、取引や仕事上の決定を行うときには、必ずロータリーの倫理観に照らすよう自らを律します。
私たちが社会奉仕を通じて愛を分かちあうのは、社会奉仕がロータリーの心臓部だからです。私たちが地元のニーズに取り組むのは、第一の責務が地元地域にあるからです。
「ロータリーは、良いことをしてくれる」と言ってもらえるよう、地域社会でその存在感を高める努力を惜しみません。そして、これらの人々の中から「会員になりたい」という人が出てくることもあるでしょう。
私たちが国際奉仕を通じて愛を分かちあうのは、それぞれの国において一人ひとりがロータリーの目の役割を果たしているからです。地元地域のニーズとその援助の方法を見定めるために地元社会について知るのが、私たちの仕事です。その上で、地元だけでは賄いきれないとなれば、世界中のロータリーアンから援助をもとめることができます。
私たちが青少年活動を通じて愛を分かちあうのは、青少年はロータリーだけでなく、すべての人々にとっての未来であるからです。
青少年プログラムの強化に努めることにより、今日ここにいる私達がやがて席を譲る日がやって来たときに、強い責任感と倫理観を持つボランティア志向の新世代が、この会場の席を埋め尽くしてくれるはずです。
これらの若い人々は、私たちのはるか先に広がるロータリーの未来への懸け橋なのです。
私達は、会員増強を通じて愛を分かち合います。どんな多くの業績を挙げてみたところで、新しい会員を増やし、既存会員を維持し続けることができなければ、ロータリーは生き残れません。私たちは迎え入れた新会員を責任をもって支え、やがては自らが新会員を入会させることができるまでに、ロータリーの中で成長していけるよう見守っていく必要があります。

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活動方針=強調事項

来年度も、ボイドRI会長の強調事項である水保全、保健および飢餓救済、識字率向上を引き継ぎます。
数年間にわたり、ロータリーの取り組みの、最前線に置かれてきた、これらの基本的なニーズを続け、きれいな水と、健康、さらに読み書きの能力が、授かれば、多くの人々に自助自立の道が、開かれるからです。
もう一つの強調事項である、ロータリー家族も引継ぎます。それは、互いを思いやり、助け合うことで、ロータリーが末永く、意義ある活動を、続けることができるからです。
これらのニーズに、取り組むときには、どうか、ロータリーの真髄が愛であり、その発露が親切心である、ことを思い起こしてください。
そして、特に援助を受ける側の人々と、接する際には、どうか親切心を、示してください。
おなかを空かせた人に食事を持って行けば、おなかを満たすことができ、さらに食事をともにするなら、その人の心をも満たすことができます。
こういった理由から、2007〜08年度のテーマを「ロータリーは分かちあいの心」としました。
以上が2007年〜08年度のRI会長のテーマと活動方針です。

RI会長賞

会長賞は年間の活動成果として表彰されるもので、どの奉仕部門にも、クラブの各委員会がそれぞれの部門を分担され、クラブ全体として均衡のとれた成果を上げて頂くことを目的としています。
会員目標(必須)2008年3月31日までに1名の会員純増を達成する。
6つのカテゴリー
『会員増強』 『クラブ奉仕』 『職業奉仕』 『社会奉仕』 『国際奉仕』 『青少年』
6つのそれぞれのカテゴリーの項目ごとに各1つ以上達成することです。

2007−08年度ローターアクトおよびインターアクト会長賞

ローターアクト・クラブとインターアクト・クラブは、「ロータリーは分かちあいの心」を 実践する価値ある奉仕活動を遂行したことにより、表彰を受けることができます。
本賞の受賞資格を得るには、ローターアクト・クラブとインターアクト・クラブは、 会長賞の要項にあげられた活動の中から(分野は問わず)少なくとも4つの活動を実行しなければなりません。

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ロータリー財団ついて
ロータリー財団はご承知のとおり1917年アーチ・クランフ氏が、「全世界的な規善・教育・その他、社会奉仕の分野で、より良きことを、するために基金をつくろう」と提案し、創設された非営利財団法人です。
当然のことながら、ロータリー財団を構成する法人会員は国際ロータリーのみで、正式名称は「国際ロータリーのロータリー財団」となっております。
国際ロータリーとは、法的に組織は違っても、その目的・使命・活動は両者共に一体のものです。
2007〜08年度のロータリー財団目標は、ロータリー財団管理委員会委員長である
ビチャイ・ラタクル氏の4つの夢でもあります。
1. ポリオ撲滅を現実のものにすること。
2. 毎年あなたも100ドルを(会員一人ひとりが実施してください。)
3. 平和および紛争解決の、分野における、「国際問題研究のためのロータリーセンター」と「ロータリー平和および紛争解決研究プログラム」のプログラム
4. ロータリー財団学友との、つながりを取り戻すこと。

ロータリー財団のプログラムは、国際親善奨学金・平和および紛争解決の分野における、国際問題研究のためのロータリーセンター等の教育的プログラム
マッチング・グランド、地域補助金等の人道的補助金プログラム。
ポリオ・プラスへの財政的支援の継続。
以上がロータリー財団の設立趣旨と本年度の目標です。

ロータリーの理念

2007〜08年度テーマは『ロータリーは分かちあいの心』です。このテーマを実施するにあたり、『ロータリアンは、愛と親切心を実践し、分かち合い、お互いに助け合う心』を 今年度の2660地区の活動方針とします。

ロータリークラブの原点を、見つめ直し、本年度のテーマである「ロータリーは分かち合いの心」を理解していただくためにも、研修に重点を置きます。

ロータリーのいろいろな奉仕活動を通じて、「ロータリーは分かちあいの心」を実践して多くの友人を作って下さい。

ロータリー家族の参画を通じて会員の友情を深めてください。
ことわざに『小才は縁に気づかず』
『中才は縁に気づいて、縁を生かさず』
『大才は袖すりあわすだけの縁をも生かす』

ロータリー財団学友との、つながりを取り戻すこと。

大いに人との縁を生かし、友情を深めていただきたいと思います。

会長賞の推進
会長賞はRIの方針で説明いたしました通り、会員増強を必須条件に、クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕、青少年の各部門について、それぞれの一つ以上の事業をやっていただくことが、会長賞の受賞条件となっております。
各クラブの受賞に向けてのご努力をお願いいたします。
詳しくは、会長エレクト研修セミナーでお渡ししています資料をご確認ください。

ロータリーの活動
1. 水保全、識字率の向上、保健および飢餓
ここ数年継続されていることであり、『継続は力なり』とも言われますとおり、引続きお願いしたいと思います。
2.

ロータリー家族

RIのテーマ 『ロータリーは分かちあいの心』とは、ロータリー家族そのものでないかと考えます。ロータリーアンは、勿論のこと、その家族とローターアクト、インターアクト、青少年交換学生、そしてロータリーの理念の推進に向けて、私たちと協同で、活動して下さる方々、皆このファミリーの一員です。
会員同士の家族としての、信頼関係、親しさこそが、現会員維持に欠かせない要件で、 その意味からもロータリー家族は、重要な事柄だと考えています。

DLP(地区リーダーシッププラン)の推進
当地区は、昨年9月より地区運営の一層の効率化と適正化を図るために、DLP検討委員会が新たに発足し、検討を重ねた結果、次の4点が改正されました。
06〜07年度は計画を立案し、07〜08年度について実施を導入し、08〜09年度で完成させる3ヶ年計画であります。

1. 地区組織の変更については
イ. 地区研修リーダーが研修委員の合体による、地区研修委員会となりました。
ロ. 国際奉仕委員会と世界社会奉仕委員会も国際奉仕・WCS委員会に一本化。
ハ. 青少年交換委員会は従来国際奉仕部門に属しておりましたが青少年奉仕部門への所属替になりました。
2.

地区研修委員会

上記の通り新しい地区研修委員会が発足しております。

 

地区研修リーダー(兼委員長)  1名
地区研修サブリーダー(兼副委員長)  3名
地区研修委員 複数名

となっております。
リーダー及サブリーダーは、パストガバナーが担当していただきます。
地区研修委員会はクラブ会長の経験をお持ちの元ガバナー補佐、或いは元地区委員の中からガバナーエレクト、研修リーダー、サブリーダーの推薦により選出されます。
地区研修委員会の職務としては、地区チーム研修セミナー、会長エレクト研修セミナーをはじめ地区協議会、その他セミナー等に於いて研修を実施していただきます。

3. ガバナー補佐及びガバナー補佐エレクトの選考方法の改正と規定整備
IMグループ単位の「クラブ会長幹事会」によって、グループ単位全体の中から適任者を選考し、地区ガバナーに推薦し協議の上地区ガバナーが任命するというシステムに決定しました。
ガバナーエレクトの選考につきましては、ガバナー補佐就任年度の1年半前までに行い、
就任前年度は準備研修期間とします。
4.

ガバナー補佐の職務

イ.

各クラブへの訪問は年4回訪問し指導すること

ロ. 地区行事への出席
ハ. 基本的責務
RI会長及び地区ガバナーの年度方針を担当クラブに浸透するようにすること。
各クラブの活動目標の達成に助言し支援すること。

ガバナー補佐定例会議を通じて各クラブの活動状況や問題点を報告し、ガバナーと共に問題の解決にあたる。

将来の地区指導者となる人材を見出し、育成を奨励します。

5.

地区委員の任期(3年〜5年)

当地区には、地区委員の選出方法、任期基準に関して成文化された明確な規定がありませんので、今回地区委員の規定が整備されたものです。

 また、06〜07年度においては28のクラブで地区委員が1名も出ておられません。
これは、そのクラブにおいて地区活動の動向が適切に伝わりにくいという問題があります。

 また、地区リーダーシッププランの目的の一つであります地区レベルで活躍できる「人材の養成」という点がありますが、当地区では地区委員の任期が一部で長期化し、委員のローテーションがスムーズに進まないため、地区委員会、委員のリフレッシュ化と新たな人材の発掘、登用が望まれています。
このような観点から今回地区委員の任期と地区内、各クラブ全てから1名以上の地区委員を選出していただくことに決定しました。

 地区委員の任期はRIのDLPの規定では3年となっておりますが当地区においては地区委員を経て、副委員長、委員長就任の場合は1年延長とし、副委員長を経て委員長就任の場合は更に1年延長できることとし最長5年とします。

 次に地区委員の公募数の設定でありますが86クラブから各クラブ必ず1名を出していただきます。
更にクラブ員数100名以上のクラブについては別に3名を、70名以上100名未満のクラブは別に2名を、50名以上70名未満のクラブは別に1名を出していただきます。
この公募数を設定し現在の情況では合計126名となります。
この基準に従って選出をおねがいいたします。
尚、他に地区委員候補者の選出方法、地区委員の指導と管理等、規定化されておりますがここでは省略させていただきます。
以上の事柄のほか詳細は、ガバナー月信07年1月号、2月号、3月号で報告されておりますので、再度ご確認をお願いいたします。

CLP(クラブリーダーシッププラン)の推進
2006〜07年度の地区大会に於いて決議案第5条CLPを導入、推進することが決議されました。
CLPの目的はみなさまご承知の通り「効果的なクラブ管理の枠組みを提供することにより、クラブレベルでロータリー強化を図ること」が目的とされています。

1.長期的な計画を策定する
2.委員会構成の簡素化を図る
3.クラブの効率化とレベルアップを図る
などであります。
以上の事柄を踏まえ地区としてはCLPを採用されるクラブに対し積極的な支援を考えています。

ロータリー財団

RIの方針の中で、ロータリー財団を説明いたしましたが、活動内容をよくご理解いただいてクラブ活動に生かしていただき、より一層の支援をお願いいたします。
当地区は1会員あたりの寄付額が136.21ドルとなっておりまして、日本全体の平均が112.58ドルであります。(07年1月末現在)
これは、各クラブの皆様が努力していただいた結果です。今後とも、一層の寄付支援もお願いいたします。

ロータリー米山記念奨学会

当地区の寄付金は、全国的にも第3位と云う成績です。引続き今年度も一層のご協力をお願いしたします。
一方、米山奨学生も多くの応募生があり選考も難しい状況であります。尚、奨学生へのカウンセラー等の支援と奨学生が初期の目標を達成できるように、委員会の皆様を中心にご支援をお願いいたします。

以上 主な事柄について説明をいたしました

むすびにあたり、これはロータリー財団管理委員会委員長 ビチャイ・ラタクル氏の講演の中でのお話でありますが、「ある夜、船長が船室係の少年を甲板に呼び出し、舵を取るように言いました。船長は北極星を指して、どこまでもその星に向かって進むよう指示しました。少年は意気揚々と舵取りを引き受けました。それから数分間は、順調に進んでいたものの、いつの間にか船の向きが変わり始めたのです。見ると北極星は船の横にあり、1時間もすると完全に船の真後ろになってしまいました。そこに現れた船長に向かって少年が叫びました。『船長、今度は他の星を選んで下さい。船は予定より早く進んで、あの星を追い越してしまいました』

 意義ある奉仕の旅の針路をクラブに示してくれるのが、ロータリーの綱領であることを、
今一度確認いたしたいと思います。どうか会員の皆さんに伝えて下さい。一人一人のロータリアンの描く、明確な針路には個人の関心や能力が反映されるでしょう。
本年度の指導的立場にある皆さんは、未来に向かって「ロータリーは分かちあいの心」の実践を北極星に見立て、これを見失わずに進むなら、共にこの航海を無事に成し遂げることが出来ると私は信じます。」

 最後に、私はクラブの目標の達成には、理屈よりもまず実行を第一に、その時々で全力投球を続ければ道は拓けると信じます。

まさに「前に道なし、あとに道あり」なのです。クラブの選んだ道を最後まで信じて失敗を恐れず、ひたむきに進んでください。

 どうか、ロータリアン皆さんのご活躍をお祈りいたします。
 
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