地区ガバナーになるためには、国内で開催される2回(2011年9月、2011年11月)の「GETS」と米国・サンディエゴで開催される「国際協議会」への参加が義務づけられています。その報告は、ガバナー月信に報告させていただきました。これらの研修は、当地区でも3月31日に開催されましたPETSに会長エレクトの皆様方に出席義務があることと同様です。 |
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サンディエゴ「国際協議会」は2012年1月16日〜20日までの間、朝から夕方までガバナーになるべく、研修を受けて参りました。「Rotary Japan」のHP、「ロータリーの友」にも詳細に掲載されましたので、ご覧になった方も大勢いらっしゃると思います。 |
2012〜13年度RI会長は、1968〜69年度 東ヶ崎 潔氏、1982〜83年度 向笠 廣次(むかさ ひろじ)氏に次ぐ、30年ぶり、3人目の日本人RI会長 田中 作次氏(D2770 八潮RC)です。 |
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今年度 田中RI会長のテーマは「Peace Through Service〜奉仕を通じて平和を」です。これは、ただ単に戦争と平和ということではなく、この平和は、一人ひとりが心穏やかに日々を生きていくことを意味し、このことが、ロータリーの究極の目的で、ロータリーにしか出来ない世界平和に通じる道である、と述べています。 |
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ロータリークラブに入会して、ロータリーライフを充分に楽しみ、この組織の将来についてお考えになったことがおありかと思います。ロータリークラブは未来に続くものと信じていますし、皆様方もそう願っていると思います。そのためには、ロータリークラブを引き継いでいく「若いロータリアン」の育成に力を注がなくてはならないでしょう。 |
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それに加え、未来の地球平和を維持していく「若い力・若いリーダーを育む」義務がロータリアン、あるいは世の中の先輩である私たちにはあると思います。それを踏まえて、2012〜13年度の地区方針を「育もう未来の力を〜飛躍〜」といたしました。 |
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停滞している現状を脱却するためには、質の高い、ロータリーにふさわしい新しい力を注入する必要に迫られていることは、皆様方お判りだと思います。さまざまな社会的変化に伴い、ロータリー自身、ロータリアン自身が変化していく→変わらなくてはいけないのです。カルヤン・バネルジーRI直前会長、田中RI会長もロータリーの改革を訴えています。 |
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今年度は、次の4つの言葉をKeywordにしていただきたいと思います。
①会員増強・会員維持
②会員研修
③健全な青少年の育成
④平和な社会への貢献 |
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◎会員増強についてのお願い
現在世界で、120万人のロータリークラブ会員を、2012〜15年までに130万人にするのがRIの目標です。当地区の2012年2月度の会員数は3,710名です。大阪でも全力を尽くして「ロータリアンの素質」を持った会員を増強する努力をしなくてはならないと思います。地区で3,900名、各クラブ6%の純増をお願いいたします。 |
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多分、この6%については、皆様「そんなこと出来ない」と思われる数字だと思いますが、自然退会者を含めた退会者のことを考えると、これでも結果的には、凄く低い数字になってしまうことは、皆様良くお判りだと思います。現在在籍している新しいロータリアンをロータリークラブの次のリーダーとして研修を積んでいただくことは言をまたないことです。各クラブ「プロジェクト3900」にご参加下さい。
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地区でも皆様方の負担金を極力少なくする努力をしていますが、会員が増加することで地区への負担金の減額、強いては各クラブの会費等の減額につながり、会員の増強と良い歯車になると思われます。 |
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◎東日本大震災支援(災害支援)のお願い
Keywordには入れていませんが、震災支援も大きな責務と考えます。 |
次年度も地区としては、災害支援を継続して参ります。この支援は、今後何年に及ぶ事業か判りませんが、ロータリーとして継続すべき大きな事業の一つであると考えて下さい。 |
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次年度は支援の額は申し上げませんが、クラブ、あるいは会員お一人おひとりのお考えで、出来る限り最高の額を、地区災害支援基金に是非ご入金下さいますようお願い致します。第2660地区災害支援基金も現在枯渇しています。災害支援プロジェクト委員会は、今後国内外で発生するであろう災害に対しても支援が出来るよう、地区として常設の委員会にしていくようにしたいと願っています。震災の支援につきましては、2年目を迎え、更に細かな「心を見守るような」支援が必要となってくるでしょう。心のケアーが大事になってくる時期に入ってくると思われます。地域の社会保険協議会との連携も必要になっていくでしょう。 |
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災害支援プロジェクト委員会には、基金の管理のみならず、この様な新しい展開の取り組み、新たな災害支援へのマニュアル作成などの模索も併せて行っていただきたいと願っています。 |
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現在、各クラブで行っている、東北のロータリークラブやその他の団体との連携は、更に深めて戴きたいと思います。
震災支援につきましては、各クラブ、個人個人で考えが大きく異なっていることも事実でしょう。 |
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◎結びに
私は「灯心に火を点す」という奉仕活動が大切だと思い、奉仕活動を行っています。お互いのニーズがかみ合わないときは、そっと火を離し、心が通うまでじっと待つことも必要な時もあります。
一度ともった灯が、明るく周囲を照らし、奉仕をする人も「して良かった」、奉仕を受ける人も「それを受けて幸せだ」と思う奉仕事業が大切だと思います。その奉仕を実行、持続するためには、ロータリアンにふさわしい若い力が必要なのです。
地区にとって、前向きで建設的なご意見は、出来る限り取り入れたいと思いますので、お寄せ下さい。 |
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最後になりましたが、一年間、皆様方のお力添えを戴きながら重責を果たしたいと思っていますので、ご指導、ご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。 |
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平和という概念は、人によって、文化によって異
なります。心の平安や家族の幸せ、満足感を指す
場合もあるでしょうし、人間の基本的ニーズが満
たされた安全な状態を指すこともあるでしょう。
平和をどのように定義するにせよ、それは奉仕を
通じて達成できる目標です。 |
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ロータリーにおいて、奉仕とは、片手間にするこ
とでも、たまに取り組んでみることでもありませ
ん。奉仕とは生き方です。それは、思いやりの心
を重んじることであり、調和へといたる道です。
生活のあらゆる場面で奉仕を実践することによっ
て、私たちは分かち合いの精神を育み、友好を見
出し、平和の道を選ぶことができます。 |
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2012-13 ロータリー年度には、平和が私たちの焦点、
そして目標となり、ロータリアンの皆さまには、
「奉仕を通じて平和を」もたらすため、積極的に
活動していただくようお願いいたします。
平和に向けた努力は、すべての人、家族、クラブ、
地区、地域、そして国から始まると思います。 |
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ロータリーの中核にあるのは、奉仕の力に対する
信念です。奉仕を優先すれば、自分よりも他者の
ニーズが優先され、考え方ががらりと変わり、
人々が抱える困難に対し、深い同情の心が生まれ
ます。
人々を助けよう、人々がもっと幸せになる
よう自分にできることをしよう、という気持ちが
さらに湧き上がります。
自分の時間やリソースを
惜しみなく与え、新しい考え方に対してもさらに
心を開くことができます。それは、他人を変えよ
うとするのではなく、すべての人やものが自分に
何かを教えてくれること、毎日、新たな成長の機
会が与えられることを認識することになります。 |
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奉仕を通じて、私たちは、違いに対して寛容にな
り、周囲の人に対して感謝の気持ちを抱くように
なります。
感謝の気持ちを持てば、もっと相手を
理解でき、あらゆる人の中に善を見出せるように
なります。
こうした理解を深めることで、他者へ
の尊重の念が高まり、互いに対する尊重の念があ
れば、人々は平和に暮らすことができると思います。 |
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ロータリーの奉仕は、さまざまなかたちで平和を助長します。
私たちは、クラブと地区で、世界中
の地域社会に健康、安全、人間の尊厳をもたらす
ために活動し、競争よりも協力、自分の儲けより
も公益に価値を置こうという気持ちが、私たち一
人ひとりの中に生まれます。
自分を見つめること
を通じて、私たちは、完璧な人間などいないとい
うこと、そして誰もが人から何かを学べるという
ことを理解します。 |
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ロータリー独自の標語、「超我の奉仕」は、奉仕
の最高のかたちを表しています。このような奉仕
こそ、私たちが歩むべき道であると、私は信じて
います。
この道はロータリアンが築いた道であり、
世界のすべての人々が歩むことのできる道です。
さらに深い思いやり、満足、寛容、理解へといた
る道です。
「奉仕を通じて平和を」を標榜するな
ら、私たちは、自分たち、そして世界のために、
さらなる平和へ向けて邁進していくことができる
でしょう。
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2012-13年度国際ロータリー会長
田中作次
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