青少年交換の目的は、海外への派遣期間内に、派遣先の言語を習得するばかりでなく、同世代の若者とはもちろん、ロータリアンや一般市民とも積極的に交流することで、派遣先の国や地域の人情、風俗、文化、歴史、社会等について見分を広めるとともに、派遣先の人々に対し日本やその文化、歴史等を紹介し、もって国際ロータリーが主唱する国際理解と国際親善を促進することにあります。
このように、プログラムを通じ、交換学生達自身を国際感覚溢れる人間に育成するだけでなく、彼らを、国際理解を推進し、ロータリーの究極の目標である世界の平和と繁栄に貢献できる国際人を養成していきます。
当委員会では、可能な限り多くの高校生をより多くの国や地域と交換し、交換学生の人間的成長だけでなく、若き親善大使としての重要な使命を全うできる、有能な次世代の人材を育成しています。
数多くある国際的な青少年の派遣・受入プログラムの中でも、ロータリーの青少年交換プログラムは最も安全・安心だと言われてきましたが、このプログラムを、さらに安全・安心に実施・運営できる体制を構築していきます。
どれほど立派な目的をもったプログラムであっても、交換学生達を危険な目に晒すようなことがあってはなりません。可能な限り危険な状態を回避できるよう、また、万一、危険な状態が発生したときには、できる限り被害を少なくし、できる限り早く安全を回復できるよう、最優先でこの点に努力と工夫を重ねていきます。
プログラムを終えて帰国した派遣学生は、海外派遣経験者で組織されているROTEX(ROTary EXchangeの略)へ入会します。ROTEXは、単なる帰国学生の親睦会ではなく、来日学生の面倒を見たり、派遣候補生へアドバイスをしたり、当委員会の行事に参加・協力をしてくれています。行事によってはROTEXなしでは開催・運営が不可能なものもある程です。
ROTEXは、青少年交換プログラムに参加した次世代の若者達が、海外派遣の成果を実践・検証する、いわば集大成の場です。我々委員会の努力が結集している場でもあります。
今年度は、このROTEXの活動が今まで以上に充実するよう、自主性を尊重しつつも当委員会からの助言・指導にも力を入れたいと考えております。
今年度から第5番目の奉仕部門と呼ばれるようになった次世代奉仕部門には、当委員会の外に、インターアクト、ローターアクト、青少年活動の3委員会があります。今年度は、こうしたRIの方針に則り、これら委員会間の垣根を取っ払い、可能な限り連携を推進していきたいと考えております。
何が連携できるのか、どのように連携できるのか、まだまだ暗中模索の段階にありますが、3委員会の委員長とも協力しながら、検討、準備、試行を重ね、少しずつでも前進ができればと願っております。